レンズの圧縮効果と遠近感の誇張について

レンズの圧縮効果と遠近感の誇張効果

レンズの圧縮効果と遠近感の誇張

圧縮効果は望遠レンズの説明に使われ、引き寄せ効果とも言われます。距離が縮んで=被写体どうしが近づいて見えることを言います。いっぽう、広角レンズは遠近感が誇張されると説明されます。ここでは正確ではありませんが、イメージしやすいように、AさんとBさんの2人で説明したいと思います。広角レンズ、望遠レンズの焦点距離については考えないことにします。

 

まず

Aさんの後ろ、2メートル離れた所にBさんに立ってもらいます。 そして、広角レンズでカメラをタテ位置で構えて、Aさんの全身が画面いっぱいに入るように撮影します。その時、カメラとAさんとの距離が2メートルだったとします。

 

こんどは望遠レンズに換えます。同じようにカメラをタテ位置で構えて、Aさんの全身を画面いっぱいに入るように撮ると、カメラから20メートルの距離でした。

 

AさんとBさんとの距離=2メートル

 

広角レンズ⇒ カメラとAさんとの距離=2メートル カメラとBさんとの距離=4メートル

 

望遠レンズ⇒ カメラとAさんとの距離=20メートル カメラとBさんとの距離=22メートル

 

広角レンズの場合は遠近感の誇張

これで見ると広角の場合、カメラとBさんとの距離は4メートルしかありません。でも、カメラからの距離は、Aさんとの距離2メートルの倍の4メートル離れているので、相対的にAさんと比べて、写真にはBさんは小さく写ってしまいます。

 

標準レンズは、人間の目で見たのと同じ距離感で写るので、そう呼ばれるのですが肉眼レンズといったほうがいいかも知れません。

 

人間の眼は、遠くのものは小さく見えると学習しています。それで、広角レンズで撮った場合、標準レンズで撮ったよりも小さく写ったBさんは、実際より遠くにいるように感じてしまいます。

 

これが広角レンズによる遠近感の誇張効果です。

 

望遠レンズの場合は圧縮効果

望遠レンズの場合はこれの逆になります。カメラの位置からAさんは20メートルの距離にいますが、Bさんも22メートルの距離にいるので、相対的にはほとんど変わりません。それで、BさんはAさんのすぐ後ろにいるように感じるのです。

 

Aさんとの撮影距離が離れるほど、つまり、望遠から超望遠になるほど、すぐ後ろに接近しているように写ります。

 

これが望遠レンズの圧縮効果です。

 

まとめると

 

広角レンズには遠近感を誇張する効果、つまり2つのものが、肉眼で見たよりも離れているように写る効果があり、

 

望遠レンズには遠近感を圧縮する効果、つまり2つのものが、肉眼で見たよりも接近しているように写る効果があるということです。

 

広角、望遠、それぞれのレンズの特性を利用した撮影も、いろいろ試してみましょう。

 

 

 

 

 

レンズの圧縮効果と遠近感の誇張